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霊魂の話 その7

kage

2014/08/27 (Wed)

【 夢の中の友達 】

怪談!ブログトーナメント - 小説ブログ村
トーナメントに参加してみました。
不思議話では ありますが、
応援して頂けるとありがたく思います。
 
怪談!ブログトーナメント


 病室のある階に着き エレベータの扉が開くと、看護婦達が 慌ただしくしています。
その彼女達が行ったり来たりしている先は 私達の息子が入院している部屋のように思えました。

 悪い予感と言うものは 当たってしまうもののようです。
息子を 担当医と数人の看護婦達が 取り囲んでいました。
妻の顔から、血の気が引いていくのが解ります。
彼女の左肩を抱えるような状態で支えている私自身も、彼らの処置の様子を 黙って観ているしかなかったのでした。 

 妻も私も、最悪の事態を想定していたのかも知れません。
一人の看護婦さんが「今処置をしましたから、大丈夫ですよ。」
何を言っているのか、さっぱり理解出来ていない私達でした。

 担当医も 「安心してください、大丈夫です。」
会釈をしながらそう言うと、一人の看護婦さんを残し、みんな出て行ったのです。
事情の飲み込めない私達は 呆然と突っ立ったまま、息子の寝姿を見守っているだけでした。

 看護婦さんが看回りに来ると、息子が血だらけでぐったりしていたらしいのです。
重りで動けないはずだったのですが、唯一動く両手を使って、頭や腕等の装置や点滴の注射器を外してしまったのでした。
その時の僅かな傷口から 大量の出血をした為、気が遠のいてしまっていたようです。

 この時点で解っていた高熱の原因は 白血球の量の増減に関係しているといった事でした。
人は 白血球の量が、日々増減を繰り返しているそうです。
その範囲を越えてしまう人達が、命に係わる病気を引き起こしてしまうらしいのでした。

 異状に白血球が少なくなると、単なる風邪でも高熱が長く続いてしまい、死の危険性が高まります。
逆に、異状に白血球が多くなり過ぎると、白血病のように 小さな傷を負っただけでも血が止まらなくなり、死の危険性が高まるのでした。
普通は どちらかに偏ってしまうらしいのです。
息子の場合は 上下ともに、その範囲を超えてしまう病気でした。
たまたま白血球の多い時に出血した為、やや多目の血が流れてしまったのです。

 それよりも、あの小さな体で、あれだけの重りを動かした事に看護婦さん達は 驚いているようでした。
平均的一才児より随分小柄な息子の力に、ビックリしているようです。

 目覚めた息子に、何気なく聞いてみました。
『さっき、何でそんなことをしたんだ。』
たどたどしい言葉で こう言ったのです。
「お家でね、お友達に “遊ぼっ”、て言われたの」

 息子は 両方の腕の関節にも 重りを付けられ、完全に寝たきりのような状態にさせられてしまいました。
私達の顔を見ると、装置を取り外してしまう可能性と精神的に辛い思いをさせてしまうとの理由から、しばらくの間は 病室へ来る事を禁じられる事になります。





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世間(世間の事)評論家
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この記事へのコメント

kage

助かってヨカッタです。 
ハラハラしましたよ。
瀕死の状態で、魂が合いたいひとの所へ行く事は、娘もありました。
この話しはつづくのですか?
救急車の件は何故だったのかな?

Posted at 14:35:24 2014/08/27 by おこちゃん

この記事へのコメント

kage

 母の件では
 いろいろ優しいお気遣いありがとうございました。
 うれしかったです。
 

 あの話のあと 想像通りというか
 想像以上の展開になってしまい
 ドキドキしながら読んでしまいました。

 私も まだ続きがあるように思えます。

 そして ブログトーナメント参加されたとのこと。
 微力ですが応援してますe-446

Posted at 17:08:16 2014/08/27 by みけ

この記事へのコメント

kage

おこちゃん さんへ

 お気遣い、ありがとうございます。
実際は、もっといろいろなエピソードがあるのですが、記事が長くなったり このシリーズが永くなりそうだったので、大部分省略致しました。

 瀕死と言うわけでなく、大量出血をすると気持ちよくなり、強い眠気を伴うそうです。
誰もいないところでの出血は 死と繋がる可能性が高いですが、完全看護のこの病院では 看護婦が一時間に何回も看まわりに来るので、その点は 安心でした。
ただ、この一件は ビックリしましたが。

 救急車の件は 前回の おこちゃんさんのコメントの返しに書いておりますが、改めて書いておきます。

 ここは 大きな有名病院なので、救急車での夜間診療を認めてしまうと、一晩で何十台もの救急車が来てしまう可能性があり、生死を争う緊急事態に救急車が足りなくなったり、看護婦さんやお医者さんが 対応し切れなく成るといった事態を避ける為と言っておりました。

Posted at 23:18:09 2014/08/27 by るどるふくん

この記事へのコメント

kage

みけ さんへ

 わざわざ、ありがとうございますした。
お母様の体調が 早く回復することを願っております。

 息子の記事に少し誤りに今日気付きましたが、そのまま書いてしまいました。
5話目で“息子の二歳の誕生日が 近づいた頃の事”と書いていましたが、“息子の一歳の誕生日が 過ぎた頃”でした。
次回記事の前までに、訂正しようと思います。

 応援ありがとうございます。
初戦敗退だけは なんとか避けたいんですが・・・。

Posted at 23:43:29 2014/08/27 by るどるふくん

この記事へのコメント

kage

あらまアー、救急車のコメント書いてありました

ゴメンナサイ。

酔っぱらっているのかな~?

Posted at 19:14:09 2014/08/28 by おこちゃん

この記事へのコメント

kage

おこちゃん さんへ

 いえいえ、こちらこそ失礼しました。
娘さんのことと関係してくるとは・・・。

 次回の動画も期待しています。

Posted at 23:57:17 2014/08/28 by るどるふくん

この記事へのコメント

kage

*****n さんへ 

 拍コメ、応援ありがとうございます。
お気持ちだけでも、ありがたく頂戴したいと思います。

Posted at 00:01:02 2014/08/29 by るどるふくん

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kage


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