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④ 願いを叶えてくれる神社の事

kage

2018/06/14 (Thu)

【願いを叶えてくれる滝に行く機会が来た】

 十年ほどの間、すっかりその事を忘れていました。
二十歳を越え東京に住んでいる私に、とうとうその滝を観に行く機会が出来ます。
夏、梅雨の明けた七月の終わり頃でした。
羽田から朝一番の便で出発し、観光がてら翌日に滝へ向かう予定を立てます。

 ところが、翌日は大型台風の上陸と成ってしまいました。
私を、その場所へ近づけたくないのでしょうか。
大嵐の為、外へ出ることが出来ません。

 その台風は、なんと丸二日間も居座り続けてしまいます。
願いを叶えてくれる滝どころか、どこにも行けない旅行と成ってしまいました。
それでも台風の過ぎ去った滞在最終日の4日目、夕方には飛行機で東京に帰えらなければ成りませんでしたが、夜が明ける前に起き、外が明るくなるとすぐにその場所へ向かいます。

 古い地図を片手に近くまで行くと、周りの田んぼの稲は殆ど倒れていて、用水路を流れる水は勢いよく溢れ出ていました。
おそらく数キロ手前であろうこの場所の小道を歩いていると、部活の朝練か何かで学校へ登校している女子高生達を見かけます。

 夕方には飛行機に搭乗しなければならない為、早めに滝の場所に行かなければなりません。
迷わずに行く為にも、その娘達に行き方を尋ねることにしました。

「この辺に 願いを聞き届けてくれる滝があるって聞いたんだけど、どう行けばいい?」
すると、驚いたような不思議そうな顔をした女子高生達は、
「ずいぶん先に滝はあるけど、願いをする人なんかいないよ。」
「そんな話、聞いたことないよね~。」
何が可笑しいのか、クスクス笑いながら去って行く彼女達が、とても印象的でした。
 
 『ずいぶん先なんだ‥‥』
時間的に間に合うか、少し心配になってきてしまいます。
 

【神社の事】

 その時でした。
すぐ近くで農作業をしていて、その様子を見ていた60歳前後のおばさんが、サササッと近寄って来て、
「それは、そこの神社の事ではないかなぁ。」
と、声を掛けてきたのです。

 ちよっと横に目を向けると、そこには、小さな神社がありました。
なんと、鳥居が二つ横に並んで立っている珍しい神社です。

 彼女は、願いを叶える神社だと言い、参拝の仕方まで教えてくれました。
「右の鳥居から入って参拝し、左の鳥居から出るすると願いが叶うらしい。」
「1日1回だけ、間違ったら次の日に来てまたやる。」
と。
『ん・・・らしい?』

 彼女が中学生、高校生の頃、女の子達の間で恋愛成就として流行でやっていたらしく、かなりの確率で成就したらしいとの事でしたが、今そういった事で参拝する人は、ほとんど見かけなくなったそうです。

「おばさんは、願った事あるんですか?」
尋ねました。
「その時は信じてなくて、今は 恋愛する齢でもないからやってないわよ。」
 
  『ひょっとして、母は、滝に行く途中のこの神社と勘違いしたのかな』と考えましたが、せっかく来たので一応神社にも寄る事にします。
よく考えたら、今更ながら母が何をお願いして、何が叶ったか言っていない事に気づきました。

 彼女に滝への道を尋ねると、
「今日は 台風の後で水かさも増しているので危険だよ。」
「車では入って行けないから、整備されてない狭い土手道を1キロ以上歩かなければいけないのよ。」
「今日は止め時なさい!。」

 周りの荒れた様を観れば、当たり前の事を言っていると理解出来ます。
悩んだ挙句、忠告通り、今回は諦める事にしました。

 
次回は、再び この滝に訪れるはなしです。





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